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眼科のYouTube集客|登録者35万人の事例に学ぶ3つの型

「白内障の手術、怖くないですか?」——眼科の先生に相談すると、こう聞く患者さんがかなり多いそうです。僕のクライアントにも眼科がありますが、やっぱり同じ声を聞きます。手術の技術は進んでいるのに、患者さんの「怖い」が予約のブレーキになっている。この構造、YouTubeでかなり変えられます。

今回は、YouTubeを使って患者さんの不安を解消し、予約につなげている眼科の事例を調べてみました。

この記事のまとめ:眼科の集客でYouTubeが効く理由は、テキストでは伝わらない「手術の雰囲気」「先生の人柄」を映像で補えるから。登録者35万人規模の「100年生きる!眼科チャンネル」や、勤務医でも20万人を超えた「眼科医ヨシユキ」の事例から、成功している眼科YouTubeには「不安の言語化」「医師の顔出し」「眼科に閉じないテーマ」の3つの共通点がある。鹿児島のような地方は競合がほぼいないので、スマホ1本でも十分スタートできる。ただし1年以内に9割が脱落するのも事実で、続けられる体制づくりが鍵。

眼科のYouTube集客、何がハードルになっているのか

眼科の来院は、風邪で内科に行くのとはちょっと違います。白内障やICL(眼内コンタクトレンズ)のような手術系の治療は、「痛くないか」「失敗しないか」「本当に必要なのか」と悩む時間が長い。Ubie社の調査によると、医療情報をインターネットで調べる人は55.2%。そしてそのうち71.2%が「調べるほど不安になる」と回答しています。

患者さんは情報を求めているのに、テキストだけでは安心しきれない。ここにYouTubeの出番があります。文章では伝わらない「手術の雰囲気」「先生の人柄」「実際の流れ」を映像で見せることで、不安のハードルを下げられる。同調査ではYouTubeを医療情報の取得手段として使っている人が11.1%。まだ少なく見えますが、逆に言えば競合がほとんどいない領域です。

事例①「100年生きる!眼科チャンネル」登録者35万人の眼科YouTube

東京・錦糸町にある「眼科かじわらアイ・ケア・クリニック」の梶原一人院長が運営するYouTubeチャンネル「100年生きる!眼科チャンネル」。開設から3ヶ月で登録者2万5,000人を突破。現在は35万人規模のチャンネルに成長しています。

チャンネルの特徴は、目の病気や治療法だけじゃなく、全身の健康に関する情報まで扱っていること。「眼科の先生が健康全般を語る」という意外性が、成長を後押ししたようです。

集客面でも効果が出ていて、遠方からの来院が増えているとされています。眼科の商圏は「自宅から近い」で決まりがちですが、YouTubeが信頼の入口になると商圏の概念が変わる。これは地方の眼科にとって重要な示唆です。

事例②「眼科医ヨシユキ」半年で10万人を突破した勤務医のYouTube

もうひとつは、病院勤務の眼科医・宇佐美欽通先生が運営する「目の悩みスッキリTV/眼科医ヨシユキ」。開設から半年で登録者10万人を突破し、現在は20万人を超える規模になっています。再生回数600万回を超えた動画もあります。

このチャンネルの特徴は、白内障や視力回復といったテーマを「患者目線」でかみ砕いて説明していること。チャプター機能で「どこで何を説明しているか」がひと目でわかる工夫も、視聴者の満足度につながっています。

注目すべきは、宇佐美先生が開業医じゃなくて勤務医だということ。YouTubeは開業資金をかけなくても始められるし、「自分のクリニックの宣伝」という形じゃなくても成立する。眼科という専門領域の情報発信そのものに需要がある、という証明です。

成功している眼科YouTubeに共通する3つのポイント

2つの事例と周辺情報を整理すると、うまくいっている眼科のYouTubeチャンネルには共通点が3つあります。

1. 「不安の言語化」から入っている

「白内障手術って痛い?」「レーシック受けて後悔しない?」——患者さんが検索窓に打ち込む言葉をそのままタイトルにしている。検索意図に直球で答える動画は再生されやすいし、見終わった後に「この先生なら大丈夫かも」と思わせる効果がある。

2. 先生の顔と声が見える

文章だけのブログと決定的に違うのはここです。話し方、表情、間の取り方。「この先生なら目を任せられる」と思うかどうかは、情報の正確さ以上に「人柄」で決まる。眼科は特に、手術という行為への信頼が必要だから、映像の効果が大きい。

3. 眼科に閉じないテーマ設計

梶原院長のチャンネルが35万人まで伸びた要因のひとつは、目の話だけにとどまらず健康全般をカバーしていること。眼科の潜在患者は「目が悪い人」だけじゃなく、「健康に関心がある人」全般。入口を広げることで、登録者が増え、結果として来院につながっています。

ただし、眼科のYouTube運用は魔法じゃない

ここまで読んで「じゃあ今すぐ撮ろう」と思った先生には、先に現実を伝えておきます。

成功している眼科チャンネルの裏には、続けられずに消えていった眼科チャンネルが何倍もある。僕の体感だと、本気で始めた眼科のうち9割は1年以内に更新が止まります。理由は3つ。

1. 最初の3ヶ月、ほとんど再生されない。どんなチャンネルも立ち上がりは無風です。1本目が100回再生、2本目が50回再生、みたいな状況が普通に続きます。ここで「やっぱり無理だ」と感じて折れる人が多い。

2. 先生自身が話すのが苦手なケースが多い。手術はできても、カメラの前で3分話すのは別のスキルです。原稿を読んでもぎこちない。台本なしだと冗長になる。患者さんに接する時間と、動画を作る時間はゼロサムなので、ここで挫折する先生は多い。

3. ネタが尽きる。白内障、ICL、ドライアイ、老眼——眼科のメジャーテーマは10本もやれば一巡します。そこから先は「手術後のお風呂」「目薬の差し方」みたいな細かいQ&Aで本数を稼ぐ必要がある。地味な作業が続きます。

これを読んで「それでもやる」と思える先生だけ、次のセクションを読んでください。

鹿児島の眼科でYouTube集客を始める3ステップ

「うちは錦糸町じゃないし、35万人なんて無理だよ」——そう思うのは正しい反応です。でも、目指すべきは35万人じゃありません。地方の眼科でYouTubeが効く理由はシンプルで、競合がほぼいないから。

「鹿児島 白内障手術」で検索してみてください。YouTube動画を出している眼科はほとんど見当たらない。今やれば、鹿児島で最初に動画を出した眼科になれる。

じゃあ、何から手をつけるか。僕が提案するなら、この順番です。

ステップ1:手術の流れを説明する動画を1本作る。白内障でもICLでもいい。「手術当日の流れ」「何分くらいかかるか」「痛みはどうか」——患者さんが一番知りたいことを、先生自身の言葉で話す。撮影はスマホで十分です。iPhone10以降なら画質は問題ありません。三脚とピンマイクだけ買えば、初期費用は数千円で済みます。

ステップ2:Googleビジネスプロフィールとホームページに動画を埋め込む。YouTubeに上げるだけじゃなく、GBPの投稿やホームページの白内障・ICLページにも埋め込む。「眼科名+白内障」で検索した人が動画に触れる導線を作る。受け皿に動画があるかないかで、予約率は変わります。

ステップ3:月2本ペースでFAQ動画を増やしていく。「手術後にお風呂は入れる?」「車の運転はいつからOK?」——細かい疑問に1本ずつ答えていく。1本あたり3分で十分です。長く作る必要はない。

自分でやるか、プロに立ち上げを任せるか

ここまでの話を読んで、「自分で回せそう」と思った先生は、迷わず自分でやってください。最初の1本目は、完璧じゃなくていい。撮って出して、患者さんの反応を見ながら2本目を作る、というサイクルを回すのが一番早い。

一方で、「話すのは苦手」「機材も何を買えばいいかわからない」「そもそも動画より先に、今のサイトとGBPを直したほうが早いのでは?」と感じた場合は、立ち上げの部分だけプロに入れてもらう選択肢もあります。

僕がやっているのは、動画制作代行じゃありません。そもそも動画が今のクリニックの最短ルートかどうかを、サイトとGBPと広告の全体から判断して、設計するところです。動画が必要なら台本と撮影設計まで作って、あとは先生自身が回せるようにする。動画より先にサイトを直したほうが早いなら、そう伝える。

立ち上げをプロがやって、運用は自分で回す。この分担のほうが、丸投げで外注するより費用対効果は高いです。

「うちの眼科でもできるのかな」と思ったら、今のホームページとGoogleビジネスプロフィールを見せてください。動画が最短ルートなのか、他に先にやるべきことがあるのか、一緒に考えます。

眼科のYouTube集客についてよくある質問

眼科のYouTube動画の撮影を外注したら費用はどれくらい?

医療機関向けの動画制作を外注すると、40万円台〜のプランが一般的です。本格的に作るとそれなりの費用がかかります。ただ、最初はスマホ撮影+自分で簡単に編集するだけでも十分。外注は「続けると決めてから」でも遅くありません。

医療広告ガイドライン的に眼科YouTubeで気をつけることは?

一番引っかかりやすいのはビフォーアフター写真です。手術前後の写真を載せる場合、治療内容・費用・リスク・副作用の情報を併記しないとガイドライン違反になります。「効果を保証する表現」もNGです。加工・修正した写真は虚偽広告に該当するので、ここは絶対に避けてください。

眼科YouTubeで動画を出しても再生されなかったら意味がないのでは?

地域密着の眼科の場合、バズる必要はありません。「鹿児島 白内障 手術」で検索した人に届けばいい。再生回数は100回でも、そのうち1人が予約すれば元は取れます。大事なのは再生数じゃなく、検索意図に合った動画が「存在している」こと。


この記事は、鹿児島で10年以上にわたってWeb制作・LP制作・Google広告運用を手がけてきたRELATED DESIGN 大山が書いています。地方の個人店・中小企業の集客を、Webと広告とSNSの組み合わせで設計するのが専門です。

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