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学習塾がチラシとGoogleマップを連動させて生徒を集めた方法

「チラシを毎月まいてるんですけど、最近ぜんぜん反応がなくて」——学習塾の先生から、この相談をもらうことが本当に増えました。昔は1回の折込で問い合わせが何件か来たのに、今は配ってもゼロの月がある。じゃあやめるのも怖い。そういう状態、けっこう多いんです。

今回は、チラシとGoogleマップ(Googleビジネスプロフィール)をうまく組み合わせて生徒を集めている塾の事例を調べてみました。鹿児島の塾でも応用できる形に整理していきます。

先に結論だけ言っておくと、学習塾の集客は「チラシか、マップか」の二択じゃありません。チラシで存在を知ってもらって、調べられたときにGoogleマップとホームページで安心させる。この2つがつながっているかどうかで、同じ1,000枚でも結果が変わります。

学習塾の集客、何が難しいのか

学習塾の集客がややこしいのは、決める人と通う人が違うところです。通うのは子ども、でも財布を握って「この塾にしよう」と決めるのは保護者。だから保護者に届かないと、話が始まりません。

その保護者が、塾の探し方を変えてしまいました。昔はチラシと口コミだけで決めていたのが、今はGoogle検索やGoogleマップ、SNSで情報を集めてから問い合わせる。逆に言うと、ネット上に情報がない塾、口コミがない塾は、候補にすら入らなくなっているんです。

チラシの反応が落ちているのにも、背景があります。総務省の令和6年度の調査では、平日に新聞を読む時間は全年代の平均で9.0分、30代だと0.5分でした。塾に通わせたい保護者の世代が、そもそも新聞をほとんど開いていない。新聞折込が昔ほど届かないのは、当然といえば当然なんですよね。学習塾のチラシの反響率は、0.1%くらいがひとつの目安です。1,000枚まいて1件。それくらいシビアな世界になっています。

だからといって「チラシは終わった」という話ではありません。問題は、チラシ単体で完結させようとすること。ここを変えるだけで、反応はけっこう変わります。

保護者は「紙だけ」では塾を決めていない

「チラシを見ただけで決めてもらえる」。ここが、今はもう崩れています。保護者300人を対象にした調査では、通っている塾を知ったきっかけは「知人・友人の口コミ」が47.0%、「教室を見かけた」が30.7%、「ネットの口コミ」が28.3%でした。知るきっかけが、紙のチラシだけじゃないんです。

さらに、別の保護者614人の調査を見ると、塾を比べたり最終的に決めたりする段階では、公式サイト、口コミ・比較サイト、掲示板といったネット上の情報を使う保護者が、合わせて40%近くにのぼります。オフラインで存在を知って、オンラインで比較して決める。この流れは、もう保護者の当たり前になっています。

だからチラシをまくなら、「調べられたときの準備」もセットで考えないと、もったいないんですよね。

事例①:反応が落ちたチラシは、見せ方を変えると戻ってくる

学習塾のチラシ改善を支援している会社が、反応が伸びた事例を公開しています。面白いのは、やったことがすごく地味なところ。魔法みたいな施策はひとつも出てきません。共通していたのは、次の3つでした。

1つ目は「このチラシ、うちの子のことだ」と思わせること。「夏期講習 生徒募集中」みたいな当たり前の言葉じゃなくて、地域の具体的な高校名を出して、「〇〇高校、うちの子の成績で合格するかしら」という保護者の不安にそのまま応える見せ方にする。2つ目は、実績を数字で大きく出すこと。合格者の人数だと大手に負けるので、合格率のように%で見せる。3つ目は、チラシで全部を語らないこと。QRコードを載せて、続きはホームページで見てもらう導線をつくる。

逆に、反応が悪い塾の共通点もはっきりしていました。「他塾との違いがわからない」「文字が多すぎる」「会費が書いていない」。この3つは、ほぼ毎回出てくるそうです。僕がクライアントのチラシを見ていても、まったく同じことを感じます。情報を詰め込みすぎて、結局なにが強みなのか伝わらない。もったいないんです。

事例②:Googleマップで「近くの塾」に選ばれる

もう1つの軸がGoogleマップ、いわゆるMEO(マップ検索での上位表示対策)です。保護者が「塾 ○○(地名)」で検索すると、地図と一緒に塾が3つくらい並んで出てきますよね。あそこに入れるかどうかで、見られる回数が大きく変わります。

学習塾のMEO支援をしている会社のガイドでも、まずやるべきはGoogleビジネスプロフィールを整えることでした。Google公式も、ビジネス情報が充実していて正確なほど、ローカル検索に表示される可能性が高くなると案内しています。住所、営業時間、電話番号、カテゴリ、写真、説明文。入力できる項目は、できるだけ埋めておいたほうが有利です。意外とここが空いたままの塾、けっこう多いんです。

そのうえで効いてくるのが口コミです。外部の調査では、Googleのローカル枠で5つ星の評価がついているお店は、評価がまったくないお店より28%多くクリックされたという結果が出ています。2倍3倍とまではいきませんが、無視できない差ですよね。Google公式も、口コミの数や評価の高さはローカル検索の順位に影響すると案内しています。だから、件数のノルマを決めて追いかけるより、面談後などに自然にお願いして、コツコツ積み上げていくのが現実的です。

実際の公開事例だと、ある個別指導塾で、問い合わせ数や経路検索などを含むGoogleマップ上の反応(インタラクション)が、前年同月比で220%まで伸びたケースが報告されています。地域名と塾名での対策に加えて、口コミと写真を整えた結果でした。

もう1つ見ておきたいのが「経路検索」。地図で塾までの道順を調べる行動は、来校意欲の強い動きとして見やすいんです。電話タップと経路検索の数を毎月チェックしておくと、どれくらい本気の人が動いているか、なんとなくつかめます。

チラシとマップを「連動」させると効く理由

ここが今回いちばん伝えたいところです。チラシとGoogleマップ、別々にやっている塾が多いんですが、つなぐと効きます。

理由はシンプルで、保護者は1回見ただけでは動かないからです。心理学でザイオンス効果と言いますが、人は同じものに何度も触れるほど印象が良くなる。チラシだけだと接触は1〜2回で終わります。でもチラシでまず存在を知って、QRコードからホームページや口コミを見て、後日「塾 ○○」で検索したときにまたGoogleマップで出てくる。この3回目、4回目の接触で「ここ、よく見るな。ちゃんとしてそう」に変わるんです。

チラシは「知ってもらう」役割、Googleマップとホームページは「調べられたときに安心させる」役割。役割が違うから、片方だけだと穴があきます。これは僕がいつも言っている「Webは受け皿」という話とつながっていて、チラシで興味を持った人が調べたときに、受け皿が空っぽだと、そこで終わってしまうんですよね。

うまくいってる塾に共通するポイント

事例を横断して見ると、共通点は3つに絞れます。

1つ目、強みを1つに絞って言い切っている。「あれもこれも」じゃなくて、「○○高校に強い」「定期テスト対策専門」みたいに1点突破している塾は、チラシでもマップでも刺さりが違います。

2つ目、保護者の不安に数字で答えている。合格率、定期テストの点数アップの実績、料金。とくに料金は、書いていないだけで問い合わせが減ります。「15,000円〜」の最低価格だけ出すのも逆効果。はっきり見せた塾のほうが信頼されるんです。

3つ目、入口を1つにしていない。チラシ、Googleマップ、口コミ、ホームページが全部つながっている。どこから入ってきても同じ塾にたどり着いて、同じメッセージが返ってくる。バラバラじゃない。ここが強い塾は、やっぱり伸びます。

鹿児島の学習塾で応用するなら

じゃあ、鹿児島の塾が何から手をつけるか。一気に全部やろうとすると続かないので、順番をつけます。

最初にやるのはGoogleビジネスプロフィールの整備です。お金がかからないのに、いちばん放置されている。教室の写真を明るいものに10枚以上、料金や対応学年の説明文、営業時間。ここを埋めるだけで、地図での見え方が変わります。次に口コミ。面談のあとや、テストの点が上がったタイミングで、QRコード付きのカードを渡してお願いする。一気に集めようとせず、無理のない範囲でコツコツ増やしていくのがいいです。数がたまってくると、地図での見え方も少しずつ変わってきます。

チラシはそのあとです。やめる必要はないけど、QRコードを必ず入れて、ホームページとGoogleマップにつなぐ。配る時期は塾の繁忙期に合わせて、2〜3月の新学期、6〜7月の夏期講習前、11〜12月の冬期講習前。配るエリアは教室から半径2〜3km、自転車や徒歩で通える範囲に絞る。鹿児島は車社会なので商圏の感覚は地域差がありますが、広げすぎないほうが反応は濃くなります。

体験授業に来てもらう導線まで、これでつながります。地方の小さな塾でも、大手より小回りが効く分、地域の具体名や保護者の生の不安に寄せられる。そこが武器になります。

やりっぱなしにしないために、見る数字を決めておく

ここまでやったら、最後にひとつ。「何が増えたか」を見る仕組みだけは、先に決めておいてください。整えて終わり、まいて終わりだと、次の一手が打てません。

Googleビジネスプロフィールには、プロフィールの閲覧数だけじゃなく、ルート検索、通話数、ウェブサイトのクリック、メッセージ、予約といった行動を確認できる画面があります。塾の場合は、とくにルート検索と通話が増えているかを見ると、来校意欲の強い反応をつかみやすいです。

チラシ側も、配った枚数だけで終わらせない。QRコードのアクセス数、体験授業の予約数、問い合わせ数まで並べて見ておくと、次に何を直すか見えてきます。学習塾のチラシの反響率は0.1%くらいがひとつの目安ですが、大事なのは平均と比べることじゃありません。配るエリアや見出しを変えたときに、自分の塾の数字がどう動いたか。そこを見るほうが、ずっと役に立ちます。

まとめ

学習塾の集客で一番効くのは、結局「チラシで知ってもらって、調べられたときに受け皿があること」。この2つがつながっているかどうかです。まずは無料でできるGoogleビジネスプロフィールの整備と口コミから始めてみてください。チラシはそれからでも遅くないです。

ここも気になるかも

Googleビジネスプロフィールの登録って無料?

無料です。Googleアカウントがあれば登録できて、費用は一切かかりません。ひとつ注意したいのが、オーナー確認の方法。今は電話やSMS、メール、ライブビデオ、郵送など、使える確認方法がビジネスごとに変わります。昔のように「まずハガキを待つ」が全員共通ではなくなっているので、管理画面に表示された方法に従うのが確実です。

口コミを保護者にお願いするのって、嫌がられない?

タイミング次第です。いきなり頼むと押しつけがましいですが、面談のあとや、定期テストで点が上がった報告のときなら自然ですよね。QRコード付きのカードを渡して「一言でも励みになります」と添えるくらいがちょうどいい。ひとつだけ注意点があって、Googleは「書いてくれたら割引」のような、特典と引き換えの口コミ依頼を禁止しています。お願いすること自体は問題ないので、特典で釣らずに、自然に声をかけるのがルールです。

チラシは校門前で配ってもいいの?

配る場所によっては、事前の確認がいります。学校や自治体ごとに配布のルールが違いますし、教育委員会が校門前の配布を扱っていないケースもあります。さらに、道路上での配布は、やり方や場所によって所轄の警察署への道路使用許可が必要になる場合があります。効果だけで決めず、学校側への確認と、必要なら警察への確認まで含めて考えたほうが安全です。届けたい相手は保護者なので、保護者会の後など、保護者が集まる場を狙うほうが効率的で、トラブルも少ないです。

ホームページもチラシも作ったのに問い合わせが増えない、という状況なら、一度それぞれがちゃんとつながっているか見せてください。チラシで興味を持った人が、調べたときにどこで止まっているのか。一緒に探して、受け皿の穴をふさぎましょう。

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